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ターナー色彩スズキ

ターナー色彩株式会社
東京支店 営業部 画材課 主任/ギャラリーディレクター
鈴木 遼
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みなさんお休み気分は抜けましたでしょうか。

僕は春の新学期という怒涛の繁忙期を終えて、抜け殻のようなお休みを過ごしてようやく本調子になってきました。
仕事は次から次へと降ってきて(幸せなことですが)ゆっくりもさせてもらえないですからね。

けど、そういった忙しいさなかでもみなさんの投稿を見たり、少し手を止めて絵具や塗料を使ってみることで息抜きをしています。

そんな中でわかりやすい事例があったのでみなさんにもご紹介です。

アクリルガッシュとU-35アクリリックスの違いについてです。

【アクリルガッシュ】
ツヤ:なし。つや消し仕上げ
透明性:不透明。高い隠ぺい力

【U-35アクリリックス】
ツヤ:色ごとに違う。美しい光沢感がある
透明性:色によって透明度が違う。透け感を活かした表現が可能

ざっくりとみなさんもこのくらいの違いは認識されているのではないでしょうか。

今回はさらにひとつ大きな違いについてご紹介します。

それは、、、、、

U-35アクリリックスは絵具を盛っても割れない(割れにくい)

です。

今回添付した絵は、どちらもチューブをペンのように扱いながら絵具をそのまま出して描いています。

2枚目の画像はアクリルガッシュで描かれた方のクローズアップです。
見ていただくとわかるのですが、アクリルガッシュは顔料を多く配合することで樹脂の隙間を減らして光を通しづらくさせている(=不透明で隠ぺい力が高くなる)ので、盛って水分が抜けてくるとひび割れがしやすいです。

3枚目のU-35アクリリックスのほうでは、柔らかい樹脂を使うことで絵具を盛っても割れづらいです。

もちろん、どちらの絵具もモデリングペーストやジェルメディウムなどを組み合わせることでより盛り上げたり、ひび割れしづらくすることも可能です。

こういうことを知っているとTシャツなどたわむようなものには、柔らかい樹脂を使っているU-35アクリリックスのほうが向いているなといったことも想像できてきます。

アクリル絵具に限った話ではないですが、それぞれの特性を知り自分の表現したいものに合わせた道具を使うことが大事ですね。

でもでも、人間失敗を通して学ぶことのほうが圧倒的に多いですから。
どんどん失敗して学んでよりよいものを作っていけますように。

みなさんの投稿引き続き楽しみにしています!!

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ターナー色彩スズキ

2025/05/26 10:36

早川さん
コメントありがとうございます。早川さんの投稿もいつも楽しみにしています。
どの作品も女性のアンニュイ表情に見とれてしまいます。
U-35も気に入っていただけてなによりです。アクリルガッシュは受験時などにいっぱい使用していただいたようですが、U-35のまた違う良さを色々と活用していただきありがたい限りです。

早川絵理

2025/05/14 23:16

怒涛の繁忙期…!その後と、お疲れ様です。いつも本当にありがとうございます🌷
ただ今の制作物が絹本彩色なのですが、U-35の柔軟性(なめらかさ)がとても分かりやすいです。乾燥後に再度水を含ませての張り直しや、加工もしやすく助かっています!
U-35は様々な支持体に適しているので、挑戦の幅も広がり学ばせていただいております🎨

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