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TSUNAGARU

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作品サイズ・A4
使用画材
ターナーアクリルガッシュ 画用紙

以前投降した絵を解説込みで再投稿します。
知人の「曖昧な自殺を繰り返すことで本当の死を避けている」という言葉にヒントをもらって描いた絵です。

私は死を美化したり、救いとする考えがあまり好きではありません。
ですが、事実死が救いになるような現状に追い込まれている人が大勢います。
昨今問題になっている薬の過剰摂取「OD」という行為も、死のリスクがある中で
幻覚や興奮状態を得られることから精神的負担から逃れるために手を出してしまう人が増えているそうです。
毎日おおむねハッピーであれば誰だって死にたいとは思いません。
劣等感疎外感焦燥感罪悪感でいっぱいいっぱいになった時、自分もそこから逃れたくなると思います。
どうせ死ぬならせめて幸せな気分で逝きたい。そんな考えもあるのかなと思いました。
うまく言葉にできませんが、死に急ぐ行為とそこに残る生への期待のような執着のような思い。
そんなアンビバレンスを感じて描いた絵です。

薬のほかにモチーフに桜の花びらを描いています。
春に描いた絵だったのと、桜は「始まりと終わり」どちらも担う花なので添えたくなりました。

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