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KEN UMENO

KEN UMENO|Artist Statement
日本出身、大阪在住の画家。

私の創作において最も重要なのは「感覚」である。視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚、そして直感。
それらから立ち上がる感情やイメージを、そのまま画面に定着させることを試みている。

果実、自然、動植物、ノスタルジー、宇宙、精神世界。作品に現れるモチーフは一貫していないが、
それは意図的なものではなく、その時々に“届く”イメージに従った結果である。
私にとってインスピレーションは「宇宙からのギフト」であり、描くという行為はそれを受け取り、
可視化するプロセスに他ならない。

制作の根底にあるのは「対話」という概念である。
自己との対話、他者との対話、そして自然や見えない領域との対話。
その往復の中で生まれる感覚を、絵画として定着させている。

美術の文脈において作風の一貫性が求められることは理解している。
しかし私にとって重要なのは様式の維持ではなく、「今この瞬間に感じているものに誠実であること」である。
そのため、表現が変化することが多い。

私は名古屋に生まれ、幼少期に父を亡くし大阪で育った。
小学生の頃、「片親」であることを理由にいじめを受け、強い孤独と絶望を経験した。
「消えてしまいたい」と感じたある瞬間、言葉では説明できないほどの温かさと愛に包まれた感覚とともに、
「何があっても自ら命を絶ってはいけない」という強いメッセージを受け取った。
この体験は、現在の制作の根底に深く影響している。

20歳の頃、ある出会いをきっかけに絵を描くことを勧められ、独学でGraffitiを始めた。
衣類にエアーブラシで描くことからスタートし、やがて「Phantasy Art Style」「幻」として展開。
アメリカ村での販売を通して、表現と社会との接点を体験する。

その後、大阪芸術大学通信教育部美術学科で絵画を学び、支持体をキャンバスへと移行。
しかし制作を続ける中で、自身の表現の軸を見失い、一度創作から距離を置くことになる。
その期間、精神世界や癒しに関心を持ち、カウンセリングやヒーリング、
ヒーリングアートなどの活動を行った。
また、長年患っていたアトピー性皮膚炎に対して「脱ステロイド」を選択し、
数年に及ぶ闘病生活を経験する。
身体と向き合い、生きることそのものを見つめ直し、現在は再び制作に立ち返り、
これまでの経験すべてを内包しながら、「感覚」と「対話」を軸に作品を制作している。

私にとって絵を描くことは、存在そのものと向き合い続けるための行為である。

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Burning Quietly  
2024/05/24
410x318x20mm
Acrylic/Canvas

~カジツンシリーズ~
絵画において果物は色々な象徴として描かれています。

林檎・無花果は、・禁断の果実・罪(原罪)、
さくらんぼは、・受難・犠牲・堕落、
柘榴(ざくろ)は・多産・繁栄・不死→死と復活、
葡萄(ぶどう)は・犠牲(イエスの血)・陶酔・秋、と色々な意味を表してしていますが、
私にとっての果実は、地球からの贈り物、愛、繁栄、恩寵の象徴です。

果実は動物や昆虫との繋がりが深く、共存共栄の大切さや、
無償の愛を与えてくれる地球の素晴らしさを教えてくれます。

果実がもつフォルムや色彩は多種多様で、美しく、個性的でユニークです。

そんな果実を眺めている時に、人の頭のようだと感じたのがきっかけで、
人の頭の部分を果実に置き換えて描き始めたのが「カジツンシリーズ」で、
可愛さや色気が女性的でもあることから、作品の多くは女性と果実の組み合わせとなっています。

果物は、皮のイメージと中身が違うことが多いが、人間も似たところがあるのではないかと感じているのは私だけだろうか。

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