ねえ、憶えている?
生まれた時にすでにひとつ願いが叶っていること
それは遥か遠い昔のこと
とっくのとうに忘れてしまったこと
自由が欲しくて両手を空に伸ばした
その手が翼だと知らずに
すでに自由だった、と気づくことが自由へのはじまり
不自由さゆえの自由を感じ、自由さゆえの不自由さを感じ
それすらも自由だということ
なくしたものは胸のなかにずっと
蔦のようにどこまでも限りなく 久遠の空に根を張るように
力強く大地踏みしめた 今
飛べ
久遠の蔦
2024.6.9
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