HATTOSURU

TSUNAGARU

飴井

油絵の具、オイルパステル、アクリル絵の具、透明水彩、デジタルの機器などを使って絵を描いています。

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この記事では、オイルパステルやクレヨンの可能性について個人的に模索します。

オイルパステルとクレヨンについて書いていますが、便宜上オイルパステルと表記させていただきます。

オイルパステルは、使いやすい。
過剰に疲れて手に力が入らないときは、
いつもオイルパステルを使う。

逆に、力強い絵を描きたいときの、
大胆なタッチにも対応してくれる。
線描と面の塗りをスムーズに切り替えられ、
混色も容易である。

また、日本製のオイルパステルは、
持ちやすさや塗りやすさに特化しており、
発色やタッチの多様性に対応してくれる。
(画像1)

以前、海外製のクレヨンを使ったときに、色の薄さと硬さに驚いた。

海外においてクレヨンはそもそも、
日本の図画工作で使うような
柔らかく滑りのいいものを指すわけではないようだった。

(ファーバーカステルのオイルパステルは非常に全般的に使いやすいが、
それ以外はどうしても高価なものが多い。)

海外の画材を用いて、洋画のようなタッチの絵を気軽に描くとなると、
オイルスティックというものが
必要になるようだ。

オイルスティックは使ったことがないので
実際の使用感は不明だが、動画などでみると
とても大きくて持ちやすく、
滑るように柔らかな描きごこちの
画材であるらしい。

ただ、日本ではほとんど流通していない。
需要があまり見出されていないからか、
とても高価なものが多い。

私は油絵が好きだが、どうしても匂いが苦手だったり、道具のメンテナンスが大変だったりであまり作業に着手できていない。

もしオイルスティックがあれば、油絵の前段階の描きだしがスムーズにできて、疲れることも減るように思う。

ただ、日本のオイルパステルでも
もちろん下書きをすることは容易だ。

しかし、オイルパステルなどで描き始めると、思ったより作業が進んでしまい、
油絵に移行するフェーズを
高い確率で見失ってしまう。

故に、油絵でしたい表現とオイルパステルでしたい表現の境目を見つけることが難しかった。

併用するために描き方を変えるという手も
考えたが、それだと絵を描く行為そのものがあまり楽しくなくなってしまった。

そのような試行錯誤のあと、
まずはドローイングにオイルパステルを
使用してみることにした。

すると、作業のしやすさから
短時間で全体像を捉えることが可能になり、油絵のエスキースとしてとても助けになってくれた。

また、外での風景のスケッチにも
オイルパステルは有効だと考える。

スケッチでは白もしくは象牙色などの明るい色を使うことが多いように思う。
白い紙であると、面であっても
オイルパステルで塗りつぶすのは面倒に
感じてしまうかもしれない。

しかし、色のついた紙などに描くことによって、絵として描き出す時の抵抗感が薄くなる。

幸運なことに、最近では海外であるような、
耐久性の高い紙も日本で流通することが増えてきた。
私はダイソーなどで売られている色付きの紙に着彩することが多いが、
そうした試みをしてみると、
色による効果を模索しながら
スケッチをより楽しく描けるのではないかと
考える。

透明水彩で有名な柴崎春通さんも、
新たなアートクレヨンをぺんてるさんと共同開発されている。

私も、オイルパステルを愛好する者として、作品を発表していきながら、
オイルパステルそのものの可能性について探究していきたい。

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